天比登都柱(あめのひとつばしら) それは夢の島・壱岐
また神の世界と地上の世界を結ぶ一本柱の國、それが壱岐

どうぞ、食を文化をご堪能ください

The アジ!

アジは、イワシやサバと同じく、最も庶民的な魚の一つです。スーパーや魚屋さんでは必ずといってもいいほどアジの干し物があり、アジがとれ始めると刺身やたたきに使えるほどの鮮度のよいものが店頭に並びます。

 最近では、当り前のように鮮度のよいアジが店頭に並んでいますが、昭和58年頃の本をみると、「この頃ではアジが少なく、高級魚並みの値段がしている」と紹介しています。昭和50年代後半の頃は、マイワシが全盛期にあった時代です。この魚の資源が多いときには、アジやカタクチイワシ、スルメイカが極端に少なくなることが統計的に確認されています。これらの魚とマイワシは、どちらか一方の魚が多くなると他方の魚が少なくなり、少なかった魚が増え始めると、多かった魚が少なくなります。まるで正反対の性格をもった魚たちのようにみえます。

 現在は、マイワシが非常に少なくなっています。昭和63年に約450万トンもあったマイワシの漁獲量は平成12年にはわずか15万トンにまで減少しています。イワシの最盛期にはイワシ専門店が各地にできましたが、今ではその魚さえ高級魚並みの値段がして、なかなか仕入れることのできな状態となっています。ちょうど、昭和50年代後半に経験したアジの高級魚が現在マイワシで生じています。

 歴史は繰り返すとはいえ、大衆魚のアジやイワシが高級魚になったり、二束三文で売買されたりしていては、自然の成り行き任せで、そこに人間の知恵が働いてないような気がします。もう少しアジやイワシの性格を知っていれば、これらの魚も大事に扱われるのではないでしょうか。

 もし、アジに関するいろいろな知識をもっていれば、店頭のアジを見て、このアジがいったいどこから来たか、いつ頃とれたか、このアジならばおいしいかまずいかまたは脂があるかないか、などの品定めができ、食べるときにも、アジの世界に一歩踏み込んでおいしく食べることができるのではないでしょうか。

 ここでは、近年全盛期にあって今年もたくさんとれると期待されているアジについてお話します。相模湾のアジは昔から築地でもおいしいといわれています。これは相模湾の名産品です。しばらくの間はアジの豊漁期が続きますので、アジのいろいろな知識を知っていただき、是非、一度、長崎県壱岐産、汐彩屋のアジのひらきを楽しくご賞味していただきたいと思います。
 
長崎県壱岐産・【汐彩屋】
 




 

【壱岐の象徴・猿岩】

猿 岩

 

【全国の月讀神社、月讀宮の元宮】 

月 讀 神 社