うに
海胆と書けば生ウニを雲丹と書けば塩蔵したものを呼びます。
旧幕時代に、越前で盛夏に採取したものは、尾張のこのわた、肥前のからすみとともに日本の三大珍味と呼ばれてい
ます。
食べるところは、生殖巣といわれる部分で、生のまま食べたり、塩漬けに加工します。
名前の由来
ウニは放射状にトゲがついていて、見た目が栗に似ていることから、 「海栗」と書いて、「ウニ」と読むようになり
ました。 しかし、一般的には、「海胆」と書いて生ウニ(生殖巣部分)を、「雲丹」と書いて塩蔵したウニを示しま
す。
汐彩屋の【甘塩ウニ】ができるまで
味の浜藤では、日本最後の漁場とされる長崎県壱岐市という離島周辺の荒磯で取れたウニを原料にしています。
漁場近くの工場で、とれたばかりのウニをびん詰めしているので新鮮。
柔らかいウニがつぶれないよう、ひとつひとつ箸を使い、手作業で詰めています。
大量生産できませんが、機械で詰めると、どうしてもウニがつぶれてしまうので、 手作業で行っています。
ウニは旧暦の3月1日が解禁日。しかし、身が大きくなり、味もふくよかになる5~6月が旬といえます。
甘塩ウニができるまで
漁は5月下旬から7月上旬にかけ、干潮時の8日~10日の間にしか行われません。 資源保護のため潜水捕獲を禁止し、
人間の背が届く範囲でしか獲らせないためです。 それぞれの島には漁業権があり、一般の人は獲ることはできません
。
原料は原料はバフンウニとムラサキウニを中心に使用。最も美味で色もよくなるよう、混合率を工夫しています。
水きりを行う。壱岐のウニは獲れたての最高の原料をよく水切りしてあるのが特徴です。
少量の塩をまんべんなく振る。塩はミネラル豊富な「もと塩」を使用。
アルコールを加え、丁寧に箸で瓶に詰める。(甘塩ウニは、アルコールは加えておりません)
アルコールはまろやかな味を醸し出すだけでなく保存性も高めます。
今日獲ったウニはその日の内にびん詰めしてしまいます。 空気が入らぬよう、ウニのつぶつぶが壊れないように丁寧
に詰めます。
栄養素について
ウニの身が赤褐色をしているのは、エキノネノン、エキノクロールAという色素のためで、これらは ビタミンAと同様
の作用があります。
ビタミンAは特に多く、生ウニの場合は100g中に1200IU、粒ウニの場合は、100g中600IUも含まれています。
(※ビタミンAの1日所量=成人男子は2000IU、成人女子は1800IU)
【壱岐の象徴・猿岩】
【全国の月讀神社、月讀宮の元宮】