天比登都柱(あめのひとつばしら) それは夢の島・壱岐
また神の世界と地上の世界を結ぶ一本柱の國、それが壱岐

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証言1:勝本の漁師たちの証言-2

海の生きものの多様性が育むマグロの豊漁

一本釣りの対象は、マグロに限らない。現在、勝本の水揚げの5割はイカ、4割はマグロ、他種が1割を占める。壱岐周辺は対馬海流の流れが入り込み水道を形成している。
そのため、遠くの漁場に行かなくとも、たくさんのイカや魚来遊し、これらの魚種を餌にするマグロも漁場にやってくる。待っているだけで十分な生産が可能な「守り漁」が成り立ってきたのである。

この周辺のマグロは餌としてイカを好むと勝本の漁師は言う。釣れたマグロの胃袋を調べると30本ほどのイカがそのままの形で出てくる(写真)。この海域はイカの産卵場所と考えられており、イカの一本釣り漁も盛んだ。海の中の生きものの食物連鎖がうまく機能し、生物の多様性が豊かな漁場をつくっている。それがこの海の特徴だ。

しかし、豊かであったはずの海で、今、本マグロが釣れなくなってきている。本マグロの餌となるイカの漁獲量も減少している。(15cm前後のイカ=バライカ)

「本マグロが釣れないことも問題だが、餌となるイカの漁獲量が減ったことも問題だ。それにより本マグロが漁場にとどまらなくなった。」と漁師は語る。海の中で生態系のバランスが崩れ始め、日本有数の豊かな漁場は姿を変え始めているのだ。
本マグロとイカが減っていることは、海の恵みを大切に守ってきた勝本の漁業にとっては大きな打撃だ。



 




 

【壱岐の象徴・猿岩】

猿 岩

 

【全国の月讀神社、月讀宮の元宮】 

月 讀 神 社