基本情報
所在地〒857-2302 長崎県西海市大瀬戸町瀬戸樫浦郷2222
電話:0959-37-0011
西海市
西海市(さいかいし)は、長崎県西彼杵半島の北部に位置する市。
地理
三方を五島灘・佐世保湾・大村湾に囲まれた西彼杵半島北部と、周辺に点在する島からなる。ほとんどの地域がリアス式海岸で、海岸線は複雑に入り組んでいる。半島部の最高峰は標高561mの長浦岳(ながうらだけ、山頂は長崎市)である。海岸までは丘陵地で照葉樹林、スギ・ヒノキ林、果樹園、農耕地などがあり、平野部は狭い。市章は青い丸の中に小さな白い丸が5つ、「S」字に並んでいる。5つの丸は合併した5つの町を、Sは西海(Saikai)の頭文字を表している。
主な河川
西彼杵半島東部
大明寺川(だいみょうじ、旧西彼町)
鳥加川(とりか、旧西彼町)
木場川(こば、旧西海町)
西彼杵半島西部
伊佐ノ浦川(いさのうら、旧西海町)
多以良川(たいら、旧大瀬戸町)
雪浦川(ゆきのうら、旧大瀬戸町)
島
大村湾内 - 特に鳥加(とりか)・大串(おおぐし)周辺は島が多い。このうち竹島と前ノ島は有人島である。
五島灘沖
有人島
松島(まつしま)- 旧大瀬戸町。瀬戸港の目前にあり、送電線はあるが、橋は架かっていない。
南串島(なぐしじま)- 旧西海町。国道202号が通っており、柳地区と七釜地区を結んでいる。
崎戸島 -(本郷橋)- 蛎浦島 -(中戸大橋)- 大島-(寺島大橋)- 寺島-(大島大橋)-西彼杵半島
崎戸島(さきとじま)- 旧崎戸町。本郷橋で蛎浦島と結ばれている。
蛎浦島(かきのうらしま)- 旧崎戸町。中戸大橋で大島と結ばれている。
大島(おおしま)- 旧大島町。寺島大橋で寺島と結ばれている。
寺島(てらしま)- 旧大島町。大島大橋で西彼杵半島と結ばれている。
西彼杵半島よりも五島列島中通島に近い島
江島(えのしま)- 旧崎戸町。西彼杵半島からは約30km。しかし、五島列島中通島(南松浦郡新上五島町)からは約20km。
平島(ひらしま)- 旧崎戸町。西彼杵半島からは約40km。しかし、五島列島中通島からは約6km。
隣接する自治体
南部 - 長崎市(旧外海町、旧琴海町)と市境を接する。
北部 - 陸続きではないが、佐世保市と西海橋・新西海橋でつながっている。
地名
西海市の地名は「□□町○○郷」のように合併前の町名を冠した後に郷の名称が付く(大島町および崎戸町江島・平島を除く)。合併などによる名称変更など、地名の変遷は各町のページを参照のこと。
旧西海町(さいかいちょう)
西海町横瀬郷(よこせごう)
西海町面高郷(おもだかごう)
西海町天久保郷(あまくぼごう)
西海町丹納郷(たんのうごう)
西海町黒口郷(くろくちごう)
西海町太田和郷(おおたわごう)
西海町中浦北郷(なかうらきたごう)
西海町中浦南郷(なかうらみなみごう)
西海町七釜郷(ななつがまごう)
西海町水浦郷(みずうらごう)
西海町太田原郷(おおたはらごう)
西海町木場郷(こばごう)
西海町川内郷(かわちごう)
旧西彼町(せいひちょう)
西彼町伊ノ浦郷(いのうらごう)
西彼町小迎郷(こむかえごう)
西彼町八木原郷(やきはらごう)
西彼町大串郷(おおくしごう)
西彼町平山郷(ひらやまごう)
西彼町鳥加郷(とりかごう)
西彼町喰場郷(じきばごう)
西彼町上岳郷(かみだけごう)
西彼町下岳郷(しもたけごう)
西彼町白崎郷(しろさきごう)
西彼町中山郷(なかやまごう)
西彼町宮浦郷(みやうらごう)
西彼町亀浦郷(かめうらごう)
西彼町風早郷(かざはやごう)
西彼町白似田郷(しらにたごう)
西彼町平原郷(ひらばるごう)
旧大瀬戸町(おおせとちょう)
大瀬戸町では郷の名称に「多以良」「松島」「瀬戸」「雪浦」の旧村名を冠する。
大瀬戸町多以良内郷(たいらうちごう)
大瀬戸町多以良外郷(たいらそとごう)
大瀬戸町松島内郷(まつしまうちごう)
大瀬戸町松島外郷(まつしまそとごう)
大瀬戸町瀬戸板浦郷(せといたのうらごう)
大瀬戸町瀬戸福島郷(せとふくしまごう)
大瀬戸町瀬戸樫浦郷(せとかしのうらごう)
大瀬戸町瀬戸羽出川郷(せとはでがわごう)
大瀬戸町瀬戸下山郷(せとしたやまごう)
大瀬戸町瀬戸西濱郷(せとにしはまごう)
大瀬戸町瀬戸東濱郷(せとひがしはまごう)
大瀬戸町雪浦幸物郷(ゆきのうらこうぶつごう)
大瀬戸町雪浦久良木郷(ゆきのうらきゅうらぎごう)
大瀬戸町雪浦河通郷(ゆきのうらごうつうごう)
大瀬戸町雪浦奥浦郷(ゆきのうらおくうらごう)
大瀬戸町雪浦上郷(ゆきのうらかみごう)
大瀬戸町雪浦小松郷(ゆきのうらこまつごう)
大瀬戸町雪浦下郷(ゆきのうらしもごう)
大瀬戸町雪浦下釜郷(ゆきうらしものかまごう)
旧大島町
大島町は「郷」を設置していなかった為、合併後も5町で唯一「郷」は存在しない。
大島町
旧崎戸町(さきとちょう)
崎戸町蛎浦郷(かきのうらごう)
崎戸町本郷(ほんごう)
崎戸町江島(えのしま)
崎戸町平島(ひらしま)
歴史
五島灘沿いの西彼杵半島西部および離島の各港は1630年代(江戸時代・寛永年間)から捕鯨基地として栄えた。明治以降は石炭採掘が始まり、各地の港は大いに賑わった。しかし捕鯨産業が成り立たなくなり、炭鉱も全て閉山した現在は人口の流出が多い。
近現代
1955年(昭和30年)12月1日 - 西海橋が開通。
1961年(昭和36年) - 中戸大橋が完成し、蛎浦島と大島が結ばれる。
1967年(昭和42年)- 崎戸橋が開通。(蛎浦島の入り江を結ぶ橋)
1971年(昭和46年)- 本郷橋が完成し、崎戸島と蛎浦島が結ばれる。
1973年(昭和47年)2月7日 - 大島造船所が設立。
1981年(昭和56年)1月16日 - 松島火力発電所1号機が稼働開始。
1988年(昭和63年)- 寺島大橋が完成。大島と寺島が結ばれる。
1999年(平成11年)11月11日 - 大島大橋(長さ 約1,095m/有料)が開通。
寺島と西彼杵半島が結ばれたことにより、崎戸島・蛎浦島・大島・寺島・西彼杵半島すべてがつながった。
2006年(平成18年)3月5日 - 新西海橋が開通。
2009年(平成21年)3月31日 - 西海市が加盟していた佐世保地域広域市町村圏組合が解散。
2010年(平成22年)4月1日 - パスポート業務が長崎県から西海市に移管。これにより、西海市民は西海市役所本庁でパスポートの申請・受け取りができるようになった。[2]
2011年(平成23年)4月1日 - 大島大橋が無料化。西海市立病院(大島町)が民営化され、社会福祉法人福医会さいかい病院となる。[3]
2014年(平成26年)7月3日 - 気象庁が設置する雨量計で当時の最新記録を上回る78.5mmの雨を観測。各地で冠水や土砂崩れが起こり、後に50年に1度の大雨と発表される。
行政区域の変遷
1871年(明治4年)
旧暦7月14日(8月29日) - 廃藩置県により、大村県の管轄となる。
旧暦11月14日(12月25日) - 第1次府県統合により、全域が長崎県の管轄となる。
1878年(明治11年)
10月28日 - 郡区町村編制法の長崎県での施行により、彼杵郡のうち西彼杵半島と周辺島嶼部、長崎半島と周辺島嶼部、および高来郡の一部の区域に行政区画としての西彼杵郡が発足。
江島村が平島村に合併。
1883年(明治16年) - 平島村の一部が分立して江島村となる。
1889年(明治22年)4月1日 - 町村制により、西彼杵郡のうち現在の市域にあたる以下の各村が発足。
亀岳村(亀浦村・下岳村が合併)
大串村(単独村制)
面高村(単独村制)
七釜村(単独村制)
瀬川村(川内村・横瀬村が合併)
黒瀬村(単独村制)
崎戸村(単独村制)
江島村(単独村制)
平島村(単独村制)
多以良村(単独村制)
松島村(単独村制)
瀬戸村(単独村制)
雪浦村(単独村制)
1928年(昭和3年)6月1日 - 瀬戸村が町制を施行し、瀬戸町となる。
1931年(昭和6年)10月1日 - 崎戸村が町制を施行し、崎戸町となる。
1949年(昭和24年)
4月1日 - 黒瀬村が町制を施行し、黒瀬町となる。
7月1日 - 黒瀬町が町名を大島町に改称する。
1955年(昭和30年)
2月11日 - 多以良村・松島村・瀬戸町・雪浦村が合併し、大瀬戸町となる。
4月1日 - 面高村と七釜村が合併し、西海村となる。
1956年(昭和31年)9月1日 - 崎戸町が江島村・平島村を編入する。
1957年(昭和32年)3月31日 - 西海村が瀬川村を編入する。
1961年(昭和36年)6月29日 - 亀岳村と大串村が合併(新設合併)し、西彼村となる。
1969年(昭和44年)1月1日 - 西海村が町制を施行し、西海町となる。同日、西彼村が町制を施行し、西彼町となる。
2005年(平成17年)4月1日 - 大瀬戸町・西彼町・西海町・大島町・崎戸町が合併(新設合併)し、西海市となる(平成の大合併)。西海市役所は旧大瀬戸町役場に置かれ、他の旧町役場は「総合支所」となった。
産業
海に囲まれていて沿岸漁業がさかん。南東部の大村湾沿岸ではナマコやカキ、真珠など、北部・西部の五島灘ではアラカブ(カサゴ)、クエ、ブリ、アワビ、イセエビ、ウニ、ワカメ、ヒジキなど、多くの水産物が漁獲される。
農産物ではミカン、スイカ、西海町のゆで干し大根、大島町の完熟トマトなどが特産品として売り出されている。 また、松島には電源開発松島火力発電所、大島には大島造船所、蛎浦島には崎戸製塩所がある。
教育
高等学校
県立3校
長崎県立西彼農業高等学校(せいひのうぎょう、西彼町上岳郷323番地)
長崎県立西彼杵高等学校(にしそのぎ、大瀬戸町瀬戸西濱郷663)
長崎県立大崎高等学校(おおさき、大島町3468番地1)
西海市は長崎県教育委員会により、長崎市や西彼杵郡と同様に「県南学区」に指定されており、以下の全日制普通科高等学校にも志願・入試・通学が可能である。[8]
長崎県立長崎北高等学校、長崎県立長崎西高等学校、長崎県立長崎東高等学校、長崎県立長崎北陽台高等学校、長崎県立長崎南高等学校
また、以下の調整区域もある。
西彼中学校・西海中学校区 - 長崎県立佐世保北高等学校、長崎県立佐世保西高等学校、長崎県立佐世保南高等学校
江島中学校・平島中学校区 - 県内すべての全日制課程普通科の県立高等学校
【壱岐の象徴・猿岩】
【全国の月讀神社、月讀宮の元宮】