天比登都柱(あめのひとつばしら) それは夢の島・壱岐
また神の世界と地上の世界を結ぶ一本柱の國、それが壱岐

どうぞ、食を文化をご堪能ください

長崎県(壱岐市)・奥千の湯 平山旅館

 奥千年の湯・平山旅館

やっぱり素晴らしいです。

露天風呂という名前も想像もできたものの初めて入ったのはここでした。

レオパレスコールセンター時代の3年弱、休みの日はここか福岡に遊びにいってました。

15から入り初めて今53、お世話になってるよね(笑)

感謝です。


基本情報
所在地:〒811-5556 長崎県壱岐市勝本町立石西触77番地
電話:0920-43-0016


 


 

玄界灘の魚料理を満喫〜大陸との歴史・文化の懸け橋の離島へ

秘湯を探して九州各地を彷徨ったが、洗練されたスマートな旅館が増えたせいか、心に残る宿は少なかった。そんな中、ふと目指したのは、離島壱岐。博多港からジェットフォイルなら1時間、フェリーでも2時間ちょっとの近さにある島である。「こんなところに秘湯なんて」と思いながら、お迎えのバスに乗り、宿を目指す。「この辺りは古墳が多くて。古くから大陸との繋がりがあった場所なんですよ。」と運転手さんのお話を聞きながら旅館に到着した。出迎えてくれた女将さんの元気さにまたびっくり。「ようこそ壱岐の島へ。私どもの手作りの野菜や活きのいい魚をお出しするので、まずはお風呂をどうぞ。」とお風呂場へご案内いただく。自噴67度の食塩泉で赤茶色の温泉が湯船に溢れていた。「湯の本温泉は神功皇后が三韓征伐の折り応神天皇の産湯として使ったという伝説の残るわが国でも有数の古湯ですが、今ではあまり知られておりません。地元の漁師さんやお百姓さんが細々と利用されてきたようです。」と女将さんは語った。「明日はアジ釣りでもいかがですか。ご案内しますよ。」との声に喜び勇んで船釣りの旅へ。あっという間の入れ食い状態に心身ともに満たされた


平山旅館 新女将:平山真希子「秘島」の旅であった。

ー千葉県出身。大学卒業後、大手外資系企業に就職し神戸市へ移住。マーケティング、ブランディングを中心とする事業に10年間携わり、当時家族で訪問した東北への旅行をきっかけに地方創生に興味を抱く。その後群馬県みなかみ町の観光協会に入職し、観光の仕事に生きがいを感じていた頃、平山旅館女将と運命的な出会いを果たす。現在は平山旅館料理長として勤めるご主人と結婚し、旅館を支える若女将として日々奮闘している。ー

Q1. どのような経緯で壱岐を知りましたか

群馬県みなかみ町で勤めていた時に出会った、平山旅館の女将が大きなきっかけです。
当時、仕事の繋がりから女将と知り合いお話しする機会を得ましたが、まず驚くほどにパワフルな女将に圧倒されました。お互い観光の現場で働く者同士、刺激的な意見交換ができたので、解散後にお礼のメールを送るとこのような返信が来ました。
「あなたと周太朗(女将の息子。平山旅館料理長)は運命の糸でつながっているわ♪」
会話の中では一度もそんな話はありませんでしたが、それが主人を知ったきっかけにもなります。(笑)

その後も、女将との連絡は続いて、壱岐や平山旅館が気になっていたところに、たまたま友人の結婚式で大分に行くことが決まったので、その勢いで壱岐に訪れたのが最初の訪問ですね。


Q2. 壱岐で暮らし始めて、どんな印象を受けましたか

とても恵まれた環境だなと感じました。群馬で勤務していた時も、現地の魅力に惹かれていましたが、壱岐は小さい面積にも関わらず、ぎっしりとたくさんの魅力が詰まっていました。
例えば、湯本温泉は千年以上の歴史だけじゃなく、温泉として認可されるための成分が基準値の14倍ほどの濃さがあるんです。日本で一番濃い兵庫県の「有馬温泉」はとても有名ですが、そこに追随するほどのポテンシャルがあります。

神社の数、歴史、文化等々どれもそれぞれ奥深く、日本でも突出しているのですが、こうしたひとつひとつの強みはあまり発信されていなく、「知られていなくてもったいない!」と感じました。これまで学んできたマーケティングや広報の経験をここで還元したいという想いに至ります。

Q3. 島外との違いを教えてください

古くから残る歴史だと思います。

モノはその場ですぐに作ることはできますが、歴史は長い時を経て少しずつ築き上げられるものじゃないですか。壱岐は日本最古の歴史書「古事記」の原点の1つとなる地域で、さらに魏志倭人伝にも登場する島です。
いかに他の地域にはない歴史を持っているかがわかるかと思います。その長い歴史を経て現代に残るものは、現地に住む人しか知らない宝もあれば、外側から輝いて見えるものもある。そうした違いを楽しむことができるのは、これまで自分の故郷以外の様々な外の景色を見てきた経験があるからだと思いますね。

Q4. これから壱岐でどんなことをやっていきたいですか

これまで日本のおもてなしの”粋”が詰まった旅館を軸に、循環型社会に向けた取り組みを行ってきましたが、今は新たな取り組みとして真珠のプロデュースを行っています。

中でも2つの真珠が結合した「双子真珠」は300万粒の中でも1000粒程度しか取れない貴重なもので、さらに形や色がきれいなものはほんのわずかです。壱岐に移住してから、真珠の土産品はあまりみたことがなかったことをきっかけに取り組み始めましたが、せっかくなら他社と同じような真珠を販売するのではなく、壱岐でしか作られていない、出会いや運命を感じるものを作り、お客様に持って帰ってもらいたいなという想いを込めて制作しています。

Q5. あなたにとっての壱岐を一言で表すならなんですか

今後の時代の最先端になりうる場所だと思います。

壱岐は歴史的にみても弥生時代の当時、最先端の技術やトレンドを海外から日本に取り入れていたし、今は世界がSDGs(持続可能な開発目標)に注目する中で、壱岐は次世代に残していきたい自然や文化などが豊富にあります。
旅館では、残った食材を馬や鳥や畑の餌や肥料として還元してフードロス(廃棄食料)はゼロですし、温泉を使いすぎないセンサーをつけたり、温泉の熱で水道を温めるなどエネルギー消費を最小限にしております。また、海藻を梅の木の虫除けに使ったり、ウニの殻を畑の養分にしたり、すでに循環型社会を実現しています。

そして壱岐島は食料自給率も高く、世界に誇る神社や無形文化財の神楽、弥生時代の遺跡、また麦焼酎発祥の土地であることなど、日本国内のみならず世界的に唯一無二を誇れる要素がたくさんあります。
これら島の中にある宝物を大切にしながら磨き上げ、将来持続可能な地域にしていくためにみんなが意識して取り組めば、世界がこの地域に注目し、壱岐が世界をリードする存在になることを期待しています。




 

【壱岐の象徴・猿岩】

猿 岩

 

【全国の月讀神社、月讀宮の元宮】 

月 讀 神 社