壱岐七蔵
壱岐焼酎の歴史は16世紀まで遡り、麦焼酎発祥の地と云われています。 平成7年7月にはその伝統と製法が認められ、WTO(世界貿易機関)の「地理的表示」が認められました。世界が認められた産地指定酒となった壱岐焼酎は、島内7つの蔵元によりその伝統と製法が守り続けられています。
壱岐は、博多から海上60キロあまりの、玄界灘に位置し、その昔、大陸から日本への古代文化を中継する重要な島で、大八州のひとつです。藩政時代、壱岐の島は平戸藩の属し、藩は肥沃な土地に着目し、甘藷より、高価な米、麦を年貢物として奨励しました。壱岐焼酎は、この豊富な麦を原料として、約400年前頃より造られ、急速に普及しましたが、これは壱岐の島民が貧しく、清酒より安い麦で造った焼酎しか飲めなかったためと思われます。明治33年の記録に依ると、清酒が17場に対し、焼酎は38場となっています。しかも清酒業者も焼酎を兼業しており、故に壱岐の島が、「麦焼酎の本場」又「麦焼酎のふるさとの島」と云われる所以であります。
WTO(世界貿易機関)は平成7年7月1日付で地理的表示を制定し全国で3地域を指定、壱岐焼酎がその1つに選ばれました。地理的表示とは酒類の確立した製法や品質、社会的評価を勘案し、原産地を特定して、世界的に保護しようとする制度です。
世界にはウイスキーはスコッチ、バーボン、ブランデーはコニャック、アルマニャック、ワインはボルドー、シャブリ、シャンパーニュ、焼酎は長崎県の壱岐焼酎、熊本県人吉地方の球磨焼酎、沖縄県の琉球泡盛が指定されました。
平成17年12月には、薩摩焼酎の産地である「薩摩」、白山菊酒(清酒)の産地である「白山」の2ヶ所追加されました。
むぎ焼酎壱岐は、原料を米麹1/3に対して大麦2/3を使用した壱岐独特の製法で、麦の香りと米麹を使用することによる天然の甘味が特長の本格焼酎です。
また、むぎ焼酎壱岐のもうひとつの特長として貯蔵熟成酒が多いことがあげられます。伝統的なかめ貯蔵をはじめ樫樽やタンクで熟成された焼酎は、まろやかな味わいを醸し出してくれます。
・天の川酒造
・山の守酒造場
・玄海酒造
・重家酒造
・猿川伊豆酒造
・壱岐の華
・壱岐の蔵酒造
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【壱岐の象徴・猿岩】
【全国の月讀神社、月讀宮の元宮】