【長崎県壱岐市の概要】
壱岐市(いきし)は、長崎県の壱岐島を主な行政区域とする市である。壱岐振興局の所在地。
地理
壱岐島は九州本土の福岡市から北西に約80km、佐賀県北端部の東松浦半島から北北西に約20kmの玄界灘上に位置する離島である。北西の海上に対馬が位置している。壱岐島の面積は133.82km2、南北17km、東西15km。有人島としては壱岐島の南西部の沖合いに原島と長島、大島が、北側の沖合いに若宮島の合計4島がある。また島周辺には19ヶ所の無人島がある。これらをまとめて壱岐(壱岐諸島)と呼ぶ。
市域全域が壱岐対馬国定公園に指定されている。日本最古の歴史書とされる古事記。その序章には夫婦神、伊邪那岐(イザナギ)・伊邪那美(イザナミ)の「国生み神話」があります。夫婦神は後に日本となる8つの島をつくったとされ、5番目に生まれたのがここ、伊伎嶋(壱岐島)です。古事記では天比登都柱(アメノヒトツバシラ)とも呼ばれています。「柱」とは天地を結ぶ交通路という意味。つまり壱岐島は、天と地を繋ぐ架け橋の役割を担っていた、そう考えられているのです。このように、神様ととても縁の深い場所である壱岐。法人登録されたものだけでも150を超える数の神社が、島のいたるところに点在しています。山奥にひっそりと建つものや、海のそばに建つもの。数々の神社は、この島に住む人たちにとって日々の暮らしの一部であり、心のよりどころとなっています。とりわけ、各地区を見守る氏神様が祀られた42の神社は、地域の人々に愛され、守り継がれてきました。そんな島の神社を巡れば、きっと壱岐の魅力に気づくはず。さあ、あなたも神秘の空気に満ちた壱岐島で、神様の息吹を感じてみませんか。いざ、神様の住む島へ。
有人島:壱岐島、原島、長島、大島、若宮島
無人島:火島、阿瀬ノ島、机島、平島、児島、蛇島、牛島、アカガ島、名烏島、辰ノ島、手長島、黒ヶ島、青嶋、赤嶋、名嶋、小島、金城瀬、妻ヶ島、小島
山:岳の辻(たけのつじ、標高212.8m、郷ノ浦町)、久美ノ尾(ぐみのお、標高175m、郷ノ浦町)、男岳(おんだけ、標高168m、芦辺町)、女岳(めんだけ、標高149m、芦辺町)
河川 : 谷江川、幡鉾川、刈田院(かりたいん)川
池 : 大清水池(勝本町布気触)
気候
対馬と同様、暖流である対馬海流の影響を受けており比較的温暖な気候で、季節を問わず比較的湿度が高い。春先に吹く南寄りの強風を春一番と呼ぶが、元々は壱岐市の漁師達が呼んでいた物が気象用語となった。
隣接自治体
一島一市の為、陸続きの隣接自治体は存在しない。海を挟んで向かい合う対馬市、佐賀県唐津市、福岡県福岡市(西区・博多区)、糸島市と隣接扱いされることがある。
歴史
『古事記』に伊伎島と記され、国土誕生の際日本で最初に出来た大八島の一つとされる。
『魏志倭人伝』に、邪馬台国の支配下にあった一支国(いきこく)が存在したと記されている。→一支国
律令制下では壱岐国(いきのくに)として一つの令制国をなした。→壱岐国
近現代
明治
1871年(明治4年)
7月14日- 廃藩置県により、平戸県となる。江戸時代、壱岐が平戸藩の領地であったことによる。
11月14日 - 長崎県、大村県、島原県、平戸県、福江県が合併し、長崎県となる。
1872年(明治5年)2月 - 区制の施行に伴い、壱岐を第76大区、77大区、78大区の3大区とし、浦を村に合わせて22小区(22村)に区分。壱岐の自治制の基礎となる。
1873年(明治6年)12月 - 3大区を廃止・統合し、壱岐全島を第30大区とする。
1878年(明治11年)10月
郡区町村編制法の長崎県での施行により、壱岐郡と石田郡の2郡となり、22村に分けられる。
壱岐石田郡役所が石田郡の武生水村に置かれる。
長崎県議会議員の定数が決定し、 壱岐郡・石田郡合わせて定員3名となる。
1879年(明治12年)- 第1回長崎県会議員選挙が行われる。
1882年(明治15年)- 県会議員の定数を変更し、壱岐郡2名、石田郡1名(合計数は変化なし)とする。
1883年(明治16年)- 佐賀と分県し、現在の長崎県となる。
1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、現在の市域にあたる以下の各村が発足。
石田郡 - 武生水村、渡良村、初山村、柳田村、沼津村、志原村、石田村
壱岐郡 - 香椎村、鯨伏村、田河村、那賀村、箱崎村
1896年(明治29年)4月1日 - 郡制施行により、壱岐郡と石田郡が合併し改めて壱岐郡が発足。同日石田郡消滅。
郡役所の名称が壱岐郡役所となる。
大正
1922年(大正11年)8月 - 壱岐総村組合を設立。
1925年(大正14年)4月1日 -【町制施行】武生水村⇒武生水町
1926年(大正15年) - 壱岐郡役所を廃止し、長崎県壱岐支庁を設置する。
昭和
1935年(昭和10年)4月1日 -【町制施行】香椎村⇒勝本町
1947年(昭和22年)11月3日 -【町制施行】田河村⇒田河町
1948年(昭和23年)4月1日 - 島内各町村の共同事務処理を目的として、壱岐郡町村組合が設立。
1955年(昭和30年)2月11日
【新設合併】武生水町、渡良村、柳田村、沼津村、志原村、初山村⇒郷ノ浦町
【新設合併】勝本町、鯨伏村⇒勝本町(新町制)
1955年(昭和30年)4月1日 - 【新設合併】田河町・那賀村⇒芦辺町
1956年(昭和31年)9月30日 -【編入】箱崎村を芦辺町へ
1958年(昭和33年)4月1日 -【編入】郷ノ浦町の一部を石田村へ
1961年(昭和36年)4月1日 -【編入】芦辺町の一部を石田村へ
1970年(昭和45年)8月1日 -【町制施行】石田村⇒石田町
1972年(昭和47年)4月1日 - 壱岐郡町村組合常備消防(壱岐市消防本部の前身)が発足。
1981年(昭和56年)4月1日 - 壱岐郡町村組合を壱岐広域圏町村組合と改称。
平成
2004年(平成16年)
2月29日 - 壱岐市合併に伴い、壱岐広域圏町村組合を解散。
3月1日 -【新設合併・市制施行】郷ノ浦町、勝本町、芦辺町、石田町⇒壱岐市
壱岐市発足時の人口は約3万4000人で市役所は旧郷ノ浦町にある。
2005年(平成17年)4月1日 - 長崎県の組織再編で、壱岐支庁が壱岐地方局と改称。
2007年(平成19年)4月1日 - パスポート事務が壱岐地方局から壱岐市役所総務課(郷ノ浦庁舎)に移譲される。
2009年(平成21年)4月1日 - 長崎県の組織再編で、壱岐地方局が壱岐振興局と改称。
2011年(平成23年)4月1日 - 壱岐島で1950年(昭和25年)以来61年ぶりに学校の統廃合が行われ、中学校が10校から4校に減少。
行政区域
壱岐全域を行政区域とする。
庁舎
合併直後は総合支所方式であったが、現在は事実上の分庁方式となっている。また合併時の公約であった、市内中央の亀石に本庁を置くと言う案は事実上消滅しており、一極集中への懸念から本庁は旧四町の役場と別に設けられたが、現在は旧郷ノ浦町役場が本庁となっている。
壱岐市役所 - 下記の4庁舎は、支所の役割も合わせており、証明書の発行や届け出などの市民サービスを行っている。
本庁(郷ノ浦庁舎/壱岐市郷ノ浦町本村触562)
総務部(総務課・財政課・管財課・危機管理課)、企画振興部(政策企画課・観光商工課・地域振興推進課)、市民部(市民福祉課・こども家庭課・保護課・税務課)、会計課、選挙管理委員会、郷ノ浦支所
パスポート窓口
勝本庁舎(壱岐市勝本町西戸触182-5)
建設部(建設課・建築整備課・上下水道課)、勝本支所、隣接する西部開発センター内に議会事務局・監査委員事務局がある。
芦辺庁舎(壱岐市芦辺町芦辺浦562)
保健環境部(健康保健課・環境衛生課)、教育委員会(教育総務課・学校教育課・社会教育課)、芦辺支所
石田庁舎(壱岐市石田町石田西触1290)
農林水産部(農林課・水産課)、農業委員会、石田支所
事務所 : 柳田事務所、渡良事務所、沼津事務所、志原事務所、初山事務所、湯本事務所、那賀事務所、箱崎事務所
経済
行政的には長崎県に属するが、長崎県本土への直接の交通は長崎空港行きの小型機で一日二便しかない。地理的にも距離が近く、フェリー等の便数が多い福岡県や佐賀県との経済的な繋がりの方が大きい。壱岐市の郵便番号(811-5-)も、電話の市外局番(0920)も福岡に近いものになっている。
産業
漁業
夏場は近海でのイカ漁が行われる。特に剣先イカ漁が盛んで、その中でも大きく品質が良い物を選別し、「壱岐剣」としてブランド化を図っている。冬場はブリやマグロ漁が盛んであり、特にマグロは青森県大間町と並ぶ産地として知られる。半城湾などの一部の湾では真珠養殖なども行われている。
農業
県内第2位の面積の平野、深江田原を中心として稲作が盛んである。また古代米である赤米の生産も行われている。葉たばこ、メロン、ユズなどの生産量も多い。畜産業も盛ん。特に子牛生産は全国的にも有名で、高級牛と呼ばれる松阪牛や神戸牛の中には壱岐市生まれの牛が多数存在する。最近になって親牛まで育てないと地名を名前に冠する事が出来ないため、親牛まで肥育する畜産農家も現れ、壱岐牛として市場に出ている。
製造業
大手メーカーの工場などは存在しないが、海産物の加工業や、菓子製造業など小規模な製造業が営まれている。
麦焼酎の発祥の地とされ、規模は小さいものの多数の醸造メーカーが操業している。
明治時代に17の蔵元があった日本酒づくりは平成初期の1990年に一時途絶えたが、重家酒造が2018年(平成30年)に再開した。
建設業
離島振興法などの影響で多数の土木建設業者が存在するが、地方税や交付金などが減少し公共事業が減ったため、どこも厳しい経営を強いられている。その為か最近他業種に進出する建設業者が多く見受けられる。
商業
イオン壱岐店
郷ノ浦、芦辺、勝本、石田の4地区に商店街がある。
長崎県の離島では唯一、芦辺地区にイオンの支店がある。(2015年8月まではダイエーだったが、ダイエーの店舗網再編に伴ってイオンストア九州へ移管し、同社から委託されたイオン九州の運営となった)
郷ノ浦町柳田地区にはドラッグストア(ドラッグストアモリ)やディスカウントストア(ダイレックス)、レンタルビデオ(ゲオ)の支店が進出している。
2012年(平成24年)から2017年(平成29年)にかけてコンビニエンスストアが芦辺地区に2店(ファミリーマート、ポプラ)、郷ノ浦地区に2店(ポプラ・ファミリーマート)、勝本地区に1店(ポプラ(24時間ではない))、計5店が出店した。2015年(平成27年)6月には長崎県壱岐病院の売店として、24時間営業ではないがポプラグループの生活彩花が開店した。
名産品
麦焼酎(壱岐市は麦焼酎発祥の地とされ、壱岐焼酎はWTOの協定で産地保護を受ける。)
壱岐の華 株式会社壱岐の華
壱岐 玄海酒造株式会社
壱岐っ娘(いきっこ) 壱岐の蔵酒造株式会社
天の川 天の川酒造株式会社
山乃守(やまのもり) 有限会社山の守酒造場
猿川(さるこう) 株式会社猿川伊豆酒造
雪洲 重家酒造株式会社
松永安左エ門翁 玄海酒造株式会社
壱岐牛(原ノ辻遺跡より日本最古の牛骨が出土し、鎌倉時代末期編纂の『国牛十図』では壱岐の牛が登場)
壱岐剣(最高級の剣先イカ)
マグロ
ウニ
姉妹都市・提携都市
日本の旗長野県諏訪市
1994年(平成6年)5月24日に旧勝本町と諏訪市が河合曾良の終焉の地と生誕の地としての縁で、友好都市提携を結び、旧勝本町が他3町と合併後も新市に受け継がれる。
日本の旗兵庫県朝来市
2015年(平成27年)6月27日に友好都市提携。江戸時代中期の但馬地方(現・朝来市)で起きた大規模な農村一揆で捕らえられ、壱岐の島に流罪となった小山弥兵衛(こやま やへえ)が、子どもたちに読み書き・そろばんを教授するなど当時の壱岐に住む人々の生活文化の向上に貢献したことから。
日本の旗福島県双葉郡楢葉町
2016年(平成28年)9月4日に防災・教育・経済友好交流宣言を締結。
地名
市内の人が住んでいるか、住んだことがある場所の地名には必ず「浦」、「触」(ふれ)、「島」の何れかが付く。浦とは漁業、商業を中心とした地域で旧町村に置いて中心的な地域であった。触とは農業を中心とした地域で、郷ノ浦町本村触、諸吉本村触、山崎触、箱崎諸津触などの一部の例外を除き原則として散村形態を取る。島とは文字通り、壱岐島周辺の島である。現在妻ヶ島は町域名として残るものの、無人島となっている。
住所表記として用いられる「郷」の他に、行政上の単位で、自治会としても用いられる行政区の所属についても併記する。
教育
高等学校
長崎県立壱岐高等学校
長崎県立壱岐商業高等学校
中学校
壱岐市立郷ノ浦中学校
壱岐市立勝本中学校
壱岐市立芦辺中学校
壱岐市立石田中学校
※規模適正化で統廃合になった中学校
小学校
壱岐市立盈科小学校(えいか)
壱岐市立渡良小学校
壱岐市立三島小学校
壱岐市立柳田小学校
壱岐市立沼津小学校
壱岐市立志原小学校
壱岐市立初山小学校
壱岐市立鯨伏小学校
壱岐市立勝本小学校
壱岐市立霞翠小学校(かすい)
壱岐市立箱崎小学校
壱岐市立瀬戸小学校
壱岐市立那賀小学校
壱岐市立田河小学校
壱岐市立八幡小学校
壱岐市立芦辺小学校
壱岐市立石田小学校
壱岐市立筒城小学校
特別支援学校
長崎県立虹の原特別支援学校壱岐分校 - 2015年(平成27年)4月に壱岐分教室から改称。
小中学部(壱岐市立盈科小学校内)
高等部(長崎県立壱岐高等学校内)
幼稚園
壱岐市立郷ノ浦幼稚園
壱岐市立勝本幼稚園
壱岐市立霞翠幼稚園
壱岐市立鯨伏幼稚園
壱岐市立田河幼稚園
壱岐市立那賀幼稚園
壱岐市立箱崎幼稚園
壱岐市立瀬戸幼稚園
保育所
壱岐市立武生水保育所
壱岐市立渡良保育所
壱岐市立大島保育所
壱岐市立長島保育所
壱岐市立原島保育所
壱岐市立柳田保育所
壱岐市立沼津保育所
壱岐市立志原保育所
壱岐市立初山保育所
壱岐市立勝本保育所
壱岐市立芦辺保育所
壱岐市立八幡保育所
壱岐市立筒城保育所
こども園
壱岐市立石田町幼保連携型認定こども園(2019年4月開園)
職業訓練校
長崎県立壱岐高等職業訓練校
専門学校
こころ医療福祉専門学校壱岐校
(2017年4月開校)
こころ医療福祉専門学校壱岐校(2017年(平成29年)4月開校、壱岐市立鯨伏中学校跡地)
図書館
壱岐市立郷ノ浦図書館
壱岐市立石田図書館
行政機関
警察
壱岐警察署
海上保安
第七管区海上保安部 唐津海上保安部 壱岐海上保安署
自衛隊
海上自衛隊壱岐警備所(壱岐島北部、若宮島)
消防
壱岐市消防本部
病院
公立
長崎県壱岐病院(旧・壱岐市民病院)
発電所
九州電力芦辺発電所(内燃力発電、出力16,500kW)
九州電力新壱岐発電所(内燃力発電、出力24,000kW)
※2011年(平成23年)3月30日、九州電力は23年度供給計画を発表し、安定した電力供給の確保等を勘案し、「壱岐~本土連系計画」として壱岐市郷ノ浦町と佐賀県唐津市肥前町を6万6千ボルト2回線(海底ケーブル38km、陸上部12kmに回線を新設)で結ぶ計画を明らかにした。2011年(平成23年)調査開始、2015年(平成27年)着工、2017年(平成29年)運用開始としていた。しかし、着工予定の2015年にいたり「需給動向が不透明なことや、依然として厳しい経営状況が継続していることから工事計画を未定」とし、いまだ着工はされていない。
壱岐芦辺風力発電所(2基、定格出力1,500kW)
上下水道
上水道
水道普及率 98.5%(2010年(平成22年)時点)
水源 : 地下水が約70%、表流水(河川・ダム・貯水池)が約30%(2007年(平成19年)時点)
表流水(河川・ダム・貯水池)
永田ダム、門野田貯水池、勝本ダム、梅ノ木ダム、谷江川、西崎貯水池、大山貯水池
※他にも灌漑に利用される当田ダム(郷ノ浦町若松触)や多目的ダムの男女岳ダム(めおとだけ、芦辺町箱崎)がある。
浄水場
郷ノ浦上水道 : 片原中継所、華光寺中継所、亀川中継所
沼津柳田地区簡易水道 : 郷ノ浦浄水場、柳田中継所
志原・初山地区簡易水道 : 門野田浄水場、大原中継所、当田中継所、初山中継所、門野田中継所
湯本浦地区簡易水道 : 勝本ダム浄水場、神通中継所
勝本浦地区簡易水道 : 山崎浄水場、真米浄水場
芦辺地区簡易水道 : 芦辺浄水場
八幡諸吉地区簡易水道 : 諸吉第1中継所、諸吉第2中継所
深江住吉地区簡易水道 : 深江中継所、住吉中継所
箱崎国分地区簡水 : 箱崎中継所
石田地区簡易水道 : 大山浄水場、西崎浄水場、大川橋浄水場、西間浄水場、久喜浄水場、山崎浄水場
下水道
公共下水道普及率 9.7%(平成26年時点)
マスコミ
離島自治体では珍しくローカルマスコミが発達している。
新聞
壱岐新聞(2012年(平成24年)4月1日創刊)
壱岐新報(2012年(平成24年)4月1日創刊)
新壱岐新聞
放送局
壱岐市ケーブルテレビ(2011年4月開局)
島ラジオ壱岐(NPO法人で2011年2月に設立)壱岐市が整備するコミュニティFM放送設備を借用し5月10日の正午より自主放送を開始
郷ノ浦中継局
このほか出版では、漫画・アート雑誌『COZIKI』の刊行が2018年始まった。壱岐市のアイデア公募に応じて、キリンジ(東京)が編集し、壱岐島内で販売する。誌名は『古事記』と壱岐の読み方などを掛けた
郵便局
市内に14局ある。
集配局 4局
郷ノ浦郵便局、勝本郵便局、芦辺郵便局、石田郵便局
無集配局 6局
渡良郵便局、沼津郵便局、初山郵便局、湯本郵便局、壱岐国分郵便局、壱岐瀬戸郵便局 ※渡良局・湯本局・壱岐国分局・壱岐瀬戸局は以前集配局であった。
簡易郵便局 4局
古城簡易郵便局、志原簡易郵便局、柳田簡易郵便局、八幡浦簡易郵便局
金融機関
十八銀行 壱岐支店、芦辺出張所
親和銀行 壱岐中央支店
ゆうちょ銀行
JA壱岐市(JAバンク)壱岐本所、郷ノ浦支所、武生水出張所、勝本支所、芦辺支所、石田支所
長崎県信用漁業協同組合連合会(JFマリンバンク) 壱岐支店(旧勝本漁協信用部)、郷ノ浦出張所、八幡出張所、箱崎出張所、石田出張所、湯ノ本巡回店、芦辺巡回店
交通
鉄道はなく、市内の交通は主に自家用車と路線バスが担っている。市外へは九州郵船のフェリー、ジェットフォイルが福岡市、唐津市の他、隣島の対馬市とを結んでいるほか、壱岐対馬シーラインがフェリーおよび高速船による博多 - 壱岐 - 対馬航路の開設を予定している。航空便については、オリエンタルエアブリッジが長崎空港との間に就航させている。かつてはエアーニッポンが就航しており、福岡空港便も存在したが、現在は撤退している。
空港
壱岐空港
オリエンタルエアブリッジ - 全日本空輸とコードシェア
長崎空港
一般路線バス
壱岐交通
道路
一般国道
国道382号
主要地方道(県道)
長崎県道23号勝本石田線
長崎県道25号郷ノ浦港線
長崎県道59号郷ノ浦沼津勝本線
長崎県道65号壱岐空港線
一般県道
長崎県道172号国分箱崎線
長崎県道173号郷ノ浦芦辺線
長崎県道174号湯ノ本芦辺線
長崎県道175号渡良浦初瀬線
長崎県道176号初瀬印通寺線
長崎県道231号湯ノ本勝本線
港湾・漁港
重要港湾
郷ノ浦港
地方港湾
勝本港
印通寺港(石田町印通寺浦)
森ノ浜港(郷ノ浦町有安触)
漁港
第1種漁港
郷ノ浦地区 - 初瀬(はぜ)、大久保、小崎、神田、渡良柏(わたらかしわ)、母ケ浦(ほうがうら)、和歌、麦谷(むぎや)
勝本地区 - 湯ノ本
芦辺地区 - 諸津(もろつ)、恵比須(えびす)、八幡浦
石田地区 - 山崎、七湊(ななみなと)、久喜(くき)
第3種漁港 - 芦辺漁港
第4種漁港 - 大島漁港
定期旅客航路:九州郵船
フェリー
福岡市(博多港) - 壱岐市(郷ノ浦港・芦辺漁港) - 対馬市(厳原港)
唐津市(唐津東港) - 壱岐市(印通寺港)
ジェットフォイル
福岡市(博多港) - 壱岐市(郷ノ浦港・芦辺漁港) - 対馬市(厳原港)
島内定期渡船
市営フェリーみしま(ドック入り中は代船壱岐)
郷ノ浦港 - 渡良浦 - 原島、長島、大島
島内観光渡船
勝本町漁協が運営。4~11月は定期運航。
勝本港 - 辰の島
名所・旧跡・観光スポット
海水浴場
海岸には砂浜が多く、海水浴場として整備されている物が多数存在する。
筒城(つつき)浜海水浴場(快水浴場百選選定、石田町筒城仲触)
錦浜海水浴場(石田町筒城東触)
大浜海水浴場(石田町筒城東触)
清石(くよし)浜海水浴場(芦辺町諸吉本村触)
辰の島海水浴場(快水浴場百選選定、勝本町東触)
串山海水浴場 (勝本町東触)
ツインズビーチ(郷ノ浦町渡良西触・郷ノ浦町渡良南触・郷ノ浦町渡良東触)
塩樽海水浴場と小水浜海水浴場の「2つ」を合わせてツインズビーチと呼ぶ。
里浜海水浴場(郷ノ浦町里触・小牧西触)
大島海水浴場(郷ノ浦町大島)
神社
古来より神社が多く、延喜式において市内の24社が式内社に指定され、現在でも県内の総数の約11%に当たる150社が神社本庁に登録されている。下記は式内社とその他で特に有名な神社である。括弧内は読みと所在地を表す。
式内社
太字のものは壱岐国七大社を表す。
聖母宮(勝本町勝本浦)
本宮八幡神社(勝本町本宮西触)
住吉神社(芦辺町住吉東触)
国片主神社(くにかたぬし、芦辺町国分東触)
興神社(こう、芦辺町湯岳興触)
箱崎八幡神社(はこざきはちまん、芦辺町箱崎釘ノ尾触)
白沙八幡神社(はくさはちまん、石田町筒城仲触)
弥佐支刀神社(みさきと、郷ノ浦町大原触)
大国玉神社(おおくにたま、郷ノ浦町大原触)
国津井加美神社(くについかみ、郷ノ浦町本村触)
爾自神社(にじ、郷ノ浦町有安触)
見上神社(みかみ、郷ノ浦町若松触)
国津神社(郷ノ浦町渡良浦)
津神社(郷ノ浦町有安触)
中津神社(勝本町新城北触)
水神社(勝本町布気触)
阿多弥神社(あたみ、勝本町立石東触)
熊野神社 (勝本町立石南触)
手長比賣神社(たながひめ、勝本町本宮西触)
月讀神社(芦辺町国分東触)
高御祖神社(たかみおや、芦辺町諸吉仲触)
佐肆布都神社(さつふと、芦辺町箱崎大左右触)
兵主神社(ひょうす、芦辺町深江本村触)
深江神社(芦辺町深江栄触)
角上神社(とかみ、石田町湯岳射手吉触)
津の宮神社(石田町池田西触)
海神社(かい、石田町筒城西触)
その他の神社
八坂神社(郷ノ浦町郷ノ浦/勝本町新城西触)
塞神社(さい、郷ノ浦町郷ノ浦)
新城神社(しんじょう、勝本町新城東触)- 平景隆を祀る。
壱岐神社(芦辺町瀬戸浦)- 少弐資時を祀る
男岳(男嶽)神社(おんだけ、芦辺町箱崎本村触)- 猿田彦大神を祀り、石猿群がある。
女岳神社(めんだけ、芦辺町箱崎)
遺跡
古来より大陸との交通の要衝に位置し、時代ごとに様々な遺跡が存在する。
原の辻遺跡(芦辺町と石田町にまたがる深江田原(たばる)平野)
車出遺跡(くるまで、郷ノ浦町田中触)
鎌崎遺跡(かまさき、郷ノ浦町片原触)
名切遺跡(なきり、郷ノ浦町片原触)
大宝遺跡(たいほう、郷ノ浦町志原南触)
カラカミ遺跡(勝本町立石東触)
天ヶ原遺跡(あまがはら、勝本町東触)
串山ミルメ浦遺跡(くしやま、勝本町東触)
松崎遺跡(勝本町本宮南触)
石路遺跡(いしろ、勝本町立石西触)
大久保遺跡(おおくぼ、石田町筒城東触)
椿遺跡(つばき、石田町池田東触)
古墳
歴史的に実力者が多く、多数の古墳が存在し、長崎県下の総数の約半数が市内に存在する。また一部が壱岐古墳群として国の史跡になっている。
鬼屋窪古墳(おにやくぼ、郷ノ浦町有安触)
大原天神の森古墳群(たいばるてんじんのもり、郷ノ浦町大原触)
松尾古墳(郷ノ浦町永田触)
大米古墳(おおごめ、郷ノ浦町初山東触)
双六古墳(そうろく、勝本町立石東触)- 長崎県内最大の前方後円墳
対馬塚古墳(つしまづか、勝本町立石東触)
日影古墳群(ひかげ、勝本町本宮南触)
掛木古墳 (かけぎ、勝本町布気触)
笹塚古墳(勝本町百合畑)
百合畑古墳群(ゆりはた、勝本町百合畑触)
鬼の巌古墳(おにのいわや、芦辺町国分本村触)- 「いわや」は「窟」や「岩屋」とも書く。
山の神1号墳(芦辺町国分本村触)
兵瀬古墳(ひょうぜ、芦辺町国分本村触)
百田頭古墳群(ひゃくたかしら、芦辺町国分本村触)
釜蓋古墳群(かまぶた、芦辺町国分本村触)
カジヤバ古墳(芦辺町国分川迎触)
妙泉寺古墳群(みょうせんじ、芦辺町中野郷東触)
覩上山古墳群(とがみやま、芦辺町湯岳本村触)
大塚山古墳(芦辺町深江栄触)
平山1号墳(石田町石田東触)
その他の名所・旧跡・観光スポット
壱岐には数多くの名所がある。
岳の辻 - 壱岐島で一番高い山ということで展望台があり、壱岐島のほぼ全体を見渡せる。天気が良ければ対馬や九州本土が見える。
牧崎(郷ノ浦町渡良東触 渡良地区)
鬼の足跡
ゴリラ岩
小牧崎公園(郷ノ浦町小牧西触 沼津地区)
猿岩(郷ノ浦町新田触 沼津地区)
黒崎砲台跡(郷ノ浦町新田触 沼津地区)
壱岐湯ノ本温泉(勝本町湯本浦、立石西触、本宮南触)
壱岐風土記の丘(勝本町布気触)
壱岐市立一支国博物館・原の辻ガイダンス(芦辺町)
勝本城跡、城山公園(勝本町坂本触)
河合曾良の墓(勝本町坂本触)
串山海洋性公園、イルカ&リゾートパーク(勝本町東触)
辰の島(勝本町東触辰の島)
蛇ヶ谷
海浜植物群落(天然記念物)
鬼の足跡
文永の役古戦場(勝本町新城)
弘安の役古戦場(芦辺町箱崎)
千人塚
少弐の千人塚
箱崎中山触の千人塚
箱崎新田の千人塚
波止町の千人塚
男岳山石猿群(芦辺町箱崎本村触)
赤瀬鼻(芦辺町諸津触)
はらほげ地蔵(芦辺町諸吉本村触 八幡地区) - 「ほげ」は九州の方言で「(穴が)あき」。お腹の部分に穴があいた地蔵のこと。
左京鼻(芦辺町諸吉本村触 八幡地区)
松永安左エ門記念館(石田町印通寺浦)