実はかねてより、壱岐牛、壱岐メロン、壱岐アスパラガスなどの販売を考えており、模索しておりました。
私は島の北部・勝本町勝本浦という町で生まれ育ちました。
全国1位の漁獲高は北海道とはすぐ想像がつくと思います。
全国2位は長崎県です。意外な反応をされる方が多いですね。その長崎県下一だったのが勝本浦という漁師町です。800艘弱の一本釣り、鰤、鯛、イカ、シビ、20年ほど前くらいからマグロが連れ始め、今では豊洲で大間と初値を競ったりしてます。
どれだけの漁師率かといいますと、例えば小学校のクラスで「お父さんが漁師じゃない子手をあげて」と先生に言われると、私と酒屋の女の子と工務店の息子くらいでした。
少子高齢化、後継者不足で300艘を切ってます。昨今からのクロマグロの漁業規制で漁獲高は激減してます。
この壱岐の島は不思議というか18の小学校があり、コミュニティは18ある感じです。そして、勝本浦というところは田畑がなく、田植えをしたことはありません。ほとんどがそうだと思います。
高校の時、国語の教師が「自給自足ができる」と言ったのが記憶に残ってます。
米、魚、肉、野菜、果物、「全てが美味しい」と。
勝本浦はほぼ漁協の組合員で、農協の組合員を知りません。
壁は高いだろうと思っていましたが、その通りでした。
とある和牛農家の方からいろいろ教えて頂きました。感謝しかありません。
和牛農家には2種類あり、肥育農家と繁殖農家のようです。その方がやっているのは繁殖農家です。
まず繁殖農家が母牛に子牛を産ませます。メスならそのまま母牛に育てることが多いみたいです。オスならば子牛のうちに競売にかけます。血統などが重要視されます。
この子牛を買って高く売れるような成牛まで育てるのが肥育農家というみたいです。
肥育農家が2年から3年かけて出荷しますが、その農家がどこの農家でブランドが変わります。
壱岐の子牛が松阪や神戸で育てられてブランド牛として高値で売られているのを見て、壱岐でもブランド化すればいいじゃないかということで始まったのが「壱岐牛」みたいですが、肥育はコストがかさむとのことでした。
そしてブランド地域全体の成牛のレベルを維持するプレッシャーも大きいらしく、お金と手間がかかるのでなかなか肥育農家が増えない。
農家の数が増えないということがやはり価格が伸び悩み、知名度も上がらない原因の一つじゃないかとおっしゃってました。
壱岐には屠殺場がないらしく福岡で枝肉加工されています。
そして販売ルートがなく、子牛を競りに出すのみとのことでした。
できないものはできないです。
だから、肥育農家さん、またはJA壱岐に卸して頂けるよう精進して参ります。
現段階では、楽天市場の壱岐牛のリンクを貼っておきます。
「壱岐の商品が売れる」ということでPRしていく所存でございます。
今後ともよろしくお願い致します。
令和二年三月吉日
【夢の島からの贈り物】より
【壱岐の象徴・猿岩】
【全国の月讀神社、月讀宮の元宮】